別荘を買うときの不動産価値の考え方と戦略

利便性の高い地域を中心として売買が行われている土地や住宅とは異なり、別荘を買うときには不動産価値について考え方を変えなければならない場合があります。別荘とひとまとめにしてしまうことはできますが、あくまでもともと住んでいるメインの家に対してサブで手に入れる家のことを指しているので種類分けをしようとするとかなりの数に分けることができるのが事実です。その性質に応じて価値について異なる考え方をしなければならなくなります。大まかに二つに分けて考えると購入や売却のときの戦略を考えやすくすることが可能です。一つは立地的にも都会に近い場所にあってアクセス性も良く、セカンドハウスとして住むためのものです。もう一つの種類として都会からは離れているものであり、山奥や高原などに家を構えて田舎暮らしを楽しむためものがあります。都会に近いか、田舎のものかということで価値判断の基準を変えることが重要です。

都会に近い場所で別荘を探すという場合には不動産価値はほとんど一般的な物件と同じように考えることができます。不動産会社に連絡して物件を見てみれば一目瞭然であり、アクセス性の高さや、その別荘地で魅力になっているスポットへの近さに応じて価格が変動しているのが一般的です。また、設備が充実している物件が多いのが都会に近いときの特徴であり、それに比例する形で価格が高くなる傾向があります。

一方、田舎で別荘を探すときには考え方を変える必要があります。全体的な傾向としては都会からのアクセス性が高い方が価格は不動産価値が高くなっている傾向があるものの、必ずしもその考え方が適用できない場合も少なくありません。地価が全体として均一になっている影響でどこを選んでもほとんど価格が変わらず、土地の価格についてはほとんど面積に比例しているということがよくあるのです。一方、広くても安いという土地も見つかりますが、詳細を調べてみると森林を伐採しなければならなかったり、傾斜が大きくてそのままでは建物を建てられなかったり、崖の上や崖沿いにある土地だったりすることがよくあります。また、土地が道路に面していないために私道を用意しなければならない物件もしばしばあるため、土地を購入するときには注意しなければなりません。価格が安いときには素人目にはあまりわからないようなトラブルの原因が潜んでいて、不動産価値が低下していることがよくあるのです。

また、田舎で別荘を建物ごと買おうというときにも二極化が進んでいることに注意する必要があります。リゾートマンションのように比較的新しい住宅設備を整えていて現代的な暮らしをしやすい建物がある一方で、都会の暮らしとは違うような様子を醸し出すことができるログハウスなどもよく見かけられるようになっているのが特徴です。どちらの方が高いかは地域によって異なり、新しい住宅設備があるリゾートマンションがログハウスとほとんど変わらない値段で取引されていることもあるのです。田舎という特別な環境を求めて別荘を探している人を標的にしているからこそ、それを満たすような付加価値があると高く販売されることになる傾向があります。

別荘地の不動産価値について考えるときにもう一つ考慮しておきたい点があります。購入するときには土地を買って建物を建てるという方法と、土地と建物を購入する方法があり、逆に売却するときには土地と建物を売る方法と、建物を取り壊して土地だけを売る方法から選ぶことが可能です。実はこうして決められる!土地の価格が決まる査定ポイントとは?という話題を読み進めてみると理解できるのが、この買い方、売り方によって売買価格にも大きな差が生じ得るということです。建物があると付加価値があると考えてしまいがちですが、古い家には長く住むことはできず、管理にも費用がかかりがちなのでマイナス査定になります。そして、押さえておきたいのは別荘地の場合にはこの違いが切実になるという点でしょう。自分の家を建てたいと考えている人が多いからであり、一般的な物件探しのときよりも土地を探そうとする傾向が強いのが特徴です。そのため、古くなった家なら取り壊して土地だけを売った方が高く売れると期待できます。逆に土地を探しているときには古い家が建っている物件を探して取り壊しを行った方がトータルで見ると安くなるという場合すらあるのです。特に古い家が建っている土地ほど立地が好ましい場合が多いため、建て替えができるからこの物件を選ぶのにというようなことも少なくありません。そのようなときには不動産会社に相談して売り主に家の解体を行う意思はないかと聞いてもらうのも良い方法です。売れずに困っている場合であれば快く取り壊した上で引き渡してくれる可能性は十分にあります。